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【29歳向け】転職で後悔しないために。迷いを断ち切る思考整理術7ステップ

こんにちは。やんやんです。 私は今、29歳。医療・福祉業界で人事・総務として働いています。

そして何を隠そう、私自身が「29歳、キャリア、不安」というキーワードのど真ん中にいる当事者です。

私自身、29歳というこの年齢は、本当に特別なものだと感じています。

「もう若手とは言えない」 「社会人7年目。仕事は一通り覚えた」 「後輩も増え、ちょっとした責任も任されるようになった」 「周りでは結婚するヤツ、家を買うヤツ、転職でキャリアアップするヤツも出てきた」

それなのに、自分の今の姿を見ると、 「このままで、本当にいいんだろうか?」 と、毎日この問いが頭の中をグルグルと回っていませんか?

「転職すべきか、残るべきか」 「今の会社にいても、給料は劇的に上がらないよな…」 「かといって、今さら外の世界で通用するスキルなんてあるんだろうか?」

迷い、不安、焦り。 20代後半のキャリアの悩みは、本当に厄介です。

なぜなら、この時期の決断は、30代、ひいては40代のキャリアを決定づける「分岐点」になる可能性が高いから。

だからこそ、私たちは動けなくなる。「失敗したくない」「後悔したくない」という思いが強すぎて、結局「現状維持」という名の”思考停止”を選んでしまうのです。

今日は、そんな「迷いのループ」から抜け出せずにいる、かつての私、そして今のあなたに向けて記事を書きます。

私は現職で人事・総務を担当しており、日々たくさんの履歴書や職務経歴書に目を通し、面接にも立ち会います。いわば「キャリアの入り口」を毎日見ている立場です。

そんな「人事」としての視点と、「同じ29歳」という当事者の視点の両方から、転職で後悔しないための「思考整理術」を7つのステップで徹底的に解説します。

これは、精神論ではありません。

あなたのモヤモヤした頭の中をスッキリさせ、「自分が今、何をすべきか」を明確にするための、具体的な技術です。 この記事を読み終える頃には、あなたの「迷い」は「確信」に変わっているはずです。

目次

なぜ、29歳の僕たちはこんなにも「迷う」のか?

思考整理術に入る前に、まず「なぜ僕たちはこんなに迷うのか」という不安の正体を言語化しておきましょう。敵の正体がわかれば、対策は立てやすくなります。

  1. 「仕事に慣れてしまった」というマンネリ感入社3年目くらいまでは、覚えることも多く、がむしゃらに走ってこられた。しかし、7年も経つと(部署異動などがなければ)大抵の業務はこなせるようになります。成長曲線が緩やかになり、「このままでスキルは身についているのか?」という不安が生まれます。
  2. 「責任」と「裁量」のアンバランス 中堅社員として、後輩の指導やプロジェクトのサブリーダーなど、責任は増えます。しかし、給与や裁量(自分で決められる範囲)はそこまで増えない。このアンバランスが「割に合わない」という不満につながります。
  3. 「同期や友人」との比較 SNSを開けば、転職して年収が上がった友人、専門職として活躍する同期の姿が目に入ります。「それに比べて自分は…」と、相対的な幸福度が下がりやすくなります。
  4. 「結婚・ライフイベント」という現実的なプレッシャー 私自身がまさにこれですが、婚約、結婚、出産といったライフイベントを意識し始めると、「今の年収で家族を養えるか?」「もっと安定した、あるいはもっと稼げる仕事に移るべきか?」という、よりシビアな問題がのしかかってきます。
  5. 「30歳」という年齢への焦り 「30歳までに何かを成し遂げなければ」という謎の焦り。「未経験のキャリアチェンジなら20代のうちが最後かもしれない」というリミット感。これが、私たちの決断を鈍らせ、同時に焦らせる最大の要因です。

これらの複雑な感情が絡み合い、私たちは「迷いの迷宮」に迷い込むのです。

迷いを断ち切る!後悔しないための「思考整理術」7ステップ

ここからが本題です。私が実践し、多くの人が見落としがちな「思考の順番」を7つのステップで解説します。

「転職エージェントに登録する」のは、まだ早い。

まずはこのステップを一人で、静かな場所で、紙とペンを用意して実践してみてください。

ステップ1:「不満」の書き出し(現状の棚卸し)

最初のステップは、「転職したい理由」ではなく、「今の職場の何が嫌なのか」を徹底的に書き出すことです。

「給料が低い」 「人間関係が面倒」 「上司の指示が曖昧」 「評価制度が不透明」 「残業が多い」 「通勤時間が長い」 「仕事にやりがいを感じない」

このような内容が出てくるのではないでしょうか?

では、なぜこれを最初にするのか?

実は、転職理由が「不満の解消(ネガティブ・モチベーション)」だけだと、次の職場でも同じ不満にぶつかった時、また辞めたくなるからです。

「給料が低い」のが不満なら、いくらなら満足なのか? 「やりがいがない」のが不満なら、どんな状態ならやりがいを感じるのか?

まずは、自分の「不満のタネ」をすべて把握すること。これがスタートです。

ちなみに私の場合、書き出してみると不満は大小30個以上出てきました。

その中でも特に許容できなかったのは『上司と入社当時の私の給与がほとんど変わらなかったこと』と『雑多な仕事ばかり増えて、本来やりたいことができないこと』でした。

この『絶対に譲れない不満』を特定することが重要です。

ステップ2:「不安」の言語化(未来予測)

次に、ステップ1で書き出した不満を抱えたまま「もし、今の会社にあと5年(=34歳まで)残ったらどうなるか?」をリアルに想像し、書き出します。

• 「給料は、今の昇給ペースだと年収〇〇万円くらいか…」
• 「あの嫌な上司は、たぶんまだ上司のままだろうな…」
• 「身につくスキルは、今の業務の延長線上だけだろうな…」
• 「5年後、転職市場での自分の価値は…たぶん今より下がってるな…」

逆に、「残るメリット」も書き出しましょう。

• 「仕事は楽かもしれない」
• 「気の合う同僚とは働ける」
• 「福利厚生(家賃補助など)は手厚い」

ここで重要なのは、「現状維持」は「維持」ではなく、「緩やかな後退」である可能性に気づくことです。

このステップでは、「残るリスク」と「動くリスク」を天秤にかけるための材料集めが重要です。

私の場合は、5年後は年収は400万円そこそこで、部下も増えて責任だけ重くなる。

しかし専門性は身についていない…。

『このままじゃダメだ』と本気で危機感を覚えた瞬間でした。

ステップ3:「理想」の定義(転職の軸を決める)

現状把握(ステップ1、2)が終わったら、初めて「未来」に目を向けます。

あなたが転職(あるいはキャリアアップ)によって「絶対に手に入れたいもの」は何ですか?

これは「年収600万円以上」といった具体的なものでも、「家族と平日の夜ご飯を一緒に食べられる生活」といった抽象的なものでも構いません。

お金(年収): 具体的にいくら必要か?

時間(働き方): 残業は月何時間までOKか?リモートワークは必須か?

やりがい(業務内容): どんな仕事なら没頭できるか?

環境(人間関係・場所): どんな人と働きたいか?勤務地は?

地位(役職・専門性): マネージャーになりたいか?専門性を極めたいか?

ここで、「すべてを手に入れようとしない」ことが重要です。 必ず優先順位をつけてください。

「年収は最優先だが、その代わり激務でも構わない」とか、「給料は下がってもいいから、地元で働きたい」などがこれにあたります。

この「軸」こそが、後悔しない転職の羅針盤となります。

私自身、婚約したこともあり、軸は明確でした。

最優先は『1. 専門性が身につくこと』。

次点が『2. 将来的な(5年後、10年後)の年収』。

逆に妥協できるのは『目先の年収や残業時間』だと決めました。

この優先順位が、後の行動の迷いを消してくれました。

ステップ4:「できること」の棚卸し(市場価値の把握)

さあ、ここからが「人事」としての本領発揮です。 多くの29歳が「自分にはスキルがない」と嘆きますが、それは「スキルの言語化」ができていないだけです。

人事として何百人もの職務経歴書を見てきた私から言わせれば、「スキルがない人」など存在しません

「アピールの仕方がわからない人」がいるだけです。

以下の3つの視点で、あなたの「できること」を棚卸ししてください。

  1. テクニカルスキル(専門知識) ◦ その業界・職種でしか得られない知識。(私の場合は「社会保険の手続き知識」「介護現場のICT化」など) ◦ 使えるソフト。(ExcelのVLOOKUP、PowerPointでの資料作成など)
  2. ポータブルスキル(持ち運び可能な能力) ◦ これこそが重要です。多くの人が見落としています。 ◦ 課題発見力: 「非効率な業務フロー」を見つけて改善提案した経験。 ◦ 実行力: 決まったタスクを納期通りに、ミスなく完遂できる能力。 ◦ 調整力: 他部署や取引先と交渉し、プロジェクトを円滑に進めた経験。
  3. スタンス(仕事への向き合い方) ◦ 「後輩の面倒見がいい」「数字にコミットする意識が高い」「常に新しいことを学ぼうとする」など。 履歴書に書ける「華々しい実績」がなくても、**日々の業務で「あなたが工夫したこと」「当たり前にやっていること」**こそが、他社が欲しがる「スキル」なのです。

私自身も『人事・総務なんて、誰でもできる仕事だ』と卑下していました。

しかし、棚卸しをしてみると『複雑な労務トラブルの初期対応』や『採用コストを〇%削減した実績』など、言語化できる強みが見つかったのです。

資格やスキルも何もないと思っていた私にもあったぐらいなので、きっとあなただけのスキルや経験が見つかると思います。

ステップ5:「やるべきこと」の明確化(ギャップ分析)

ステップ3(理想)とステップ4(現実=できること)が出揃いました。 ここで、「理想の未来」と「現在の自分」との間にあるギャップを直視します。

理想: 「年収800万円のマーケティング職」

現実: 「年収350万円の人事職。マーケティングスキル(SEO、広告運用など)はゼロ」

ギャップ: 「圧倒的なスキル不足」と「年収450万円の差」

このギャップを埋める方法が、あなたの「やるべきこと」です。

そして、ここで初めて「転職は唯一の正解ではない」ことに気づきます。 ギャップを埋める選択肢は、主に4つです。

  1. 現職での挑戦(異動): 今の会社で、理想に近い部署(例えばマーケティング部)に異動させてもらえないか交渉する。
  2. 即時の転職(キャリアチェンジ): 未経験OKの求人を探し、年収を下げてでも飛び込む。
  3. 学習(スキルアップ): 働きながらスクールや独学でスキルを身につけ、準備が整ってから転職する。
  4. 副業(複業): 現職に留まりつつ、副業で理想に近い仕事(例えばWebライターなど)を始め、実績を作る。

「迷う」のは、この選択肢が整理できていないからです。 あなたの理想を叶える最短ルートはどれですか?

私の理想は『専門性を武器に年収1500万円』。

今の現実は『年収350万の人事職』。

この巨大なギャップを埋めるため、私は『3. 学習』を選びました。

だから今、現職とシナジーがあり、最強の武器になると信じる『社会保険労務士』の勉強を始めたのです。

ステップ6:「やらないこと」の決定(選択と集中)

やるべきことが決まったら、次は「やらないこと」を決めます。 29歳、ただでさえ忙しい私たちに、すべてをやる時間はありません。リソースは有限です。

• 「スキルアップのために勉強する」と決めたなら、「ダラダラとSNSを見る時間」は捨てる。

• 「転職活動に集中する」と決めたなら、「気乗りのしない飲み会」は断る。

• 「現職で頑張る」と決めたなら、「意味もなく転職サイトを眺める時間」は捨てる。

迷いを断ち切るとは、「何かを選ぶことは、何かを捨てることだ」と覚悟を決めることです。

私が捨てたのは、毎晩の『惰性で見ていたYouTube』と『休みの日の二度寝』です。

勉強時間を確保するためには、何かを断ち切る必要がありました。

最初はとても辛いですが、目標のためだと割り切りました。

ステップ7:「小さな一歩」の実行(行動)

さあ、最後のステップです。 ここまで思考を整理しても、行動しなければ1ミリも現実は変わりません。 ステップ5で決めた「やるべきこと」に基づき、**今日、あるいは今週末にできる「具体的な小さな一歩」**を決め、実行してください。

• (異動希望なら)→上司との面談をセッティングする。 • (転職なら)→転職エージェントに1社だけ登録し、面談の予約を入れる。 • (学習なら)→資格やスクールの資料請求をする。本を1冊買う。 • (副業なら)→クラウドソーシングサイトに登録し、1件応募してみる。 この「小さな一歩」が、あなたの「迷い」を「行動」に変えるスイッチです。 一歩踏み出せば、景色は必ず変わります。

私の『小さな一歩』は、『社会保険労務士の世界がよくわかる本』を購入したことでした。

たった2000円の行動ですが、あのテキストを開いた瞬間から、私のキャリアは間違いなく変わり始めたと感じています。

著:大津章敬, 著:林由希, 著:中村秀和, 著:出口裕美, 著:安中繁, 著:下田直人
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結論:行動だけが、不安を消し去る。

29歳。私たちは迷います。

それは、私たちが自分の人生に「真剣」だからです。

後悔したくないからこそ、悩み、立ち止まるのです。

しかし、立ち止まって不安を嘆いているだけでは、1年後、30歳になったあなたも同じ場所で同じ悩みを抱えているでしょう。

私自身、年収350万円という現実と、婚約という転機を前に、本気で悩み、キャリアと向き合いました。

そして今、社労士の勉強という「小さな一歩」を踏み出したばかりの、同じ「挑戦者」です。

不安がゼロになったわけではありません。 しかし、一つだけ確信していることがあります。

それは、「行動だけが、不安を消し去る」ということです。

思考を整理し、自分の軸を決め、小さな一歩を踏み出す。

その一歩こそが、あなたを「後悔しない30代」へと導く、唯一の道です。

この記事が、あなたの「迷い」を断ち切るキッカケになれば、これほど嬉しいことはありません。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

年間読書量は100冊ほど。読んだ本の中からオススメを紹介しています。
読書と勉強のために時間を欲しています。
記事更新遅めですが定期的にチェックしてみてください。
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