小説– tag –
-
小説
夜な夜な他人の家の床下に忍び込む私が目撃したものが恐ろしすぎた『球体の蛇』
道尾秀介『球体の蛇』の感想を、若干ネタバレ含みながら紹介します。 夜な夜な人の家の床下に潜り込んでいる変態高校生のお話です。 ただの変態話と思うことなかれ。 主人公たちには仄暗い過去があり、ある人物との接近により物語 微ネタバレを含みますの... -
小説
子供の遊びのグリコでまさかの心理戦!?3000万円の行方は…『地雷グリコ』
青崎有吾『地雷グリコ』の微ネタバレ含んだ感想です。 本作では、誰もが知っているゲームが多数登場し、それらを用いた勝負が行われます。 ただし、それらゲームには少し手が加えられており、僕たちが知っているものよりもずっと頭を使うものになっていま... -
小説
絶世の美女の手口がヤバい。悪女過ぎて逆に好きになるわ『嗤う淑女』
中山七里『嗤う淑女』は、稀代の悪女・蒲生美智留を中心に描かれる連作ミステリー小説です。 本記事では、本作の面白すぎるエピソードをかいつまみ、若干のネタバレを含みながら感想を書いています。 美貌と知性を兼ね備えた美智留は、他人を巧みに操り、... -
小説
人は必ず誰かの記憶に残る。身元不明で亡くなった人の正体は…『ある行旅死亡人の物語』
武田惇志、伊藤亜衣『ある行旅死亡人の物語』は、2019年に実際に起きた、身元不明の女性が死亡した事件を追ったルポルタージュです。 現金3400万円、星型マークのペンダント、数十枚の写真、珍しい姓を刻んだ印鑑などが自宅に残されている以外、特に特徴の... -
小説
『悪い夏』生活保護を盾に恐喝を繰り返す悪徳職員!結末はまさかの・・・
染井為人『悪い夏』のネタバレ含む感想です。 あなたは生活保護についてどう思いますか? 働かずにお金がもらえるなら最高ですよね。 世の中には生活保護の不正受給という現実もあります。 もともとは弱者救済の素晴らしい制度ですが、不正受給による印象... -
小説
【感想】『ナベちゃんのヨメ』ナベちゃんのヨメがヤバい・・・マジで友達失う
昔からの友達のヨメがヤバイ奴だったらあなたはどうしますか? おせっかいで不躾ですが、僕はきっと止めると思う。 でも本当にそんなことをしてもいいのでしょうか? 辻村深月『ナベちゃんのヨメ』ではそんなことを深く考えることができました。 37ページ... -
小説
【ネタバレ・感想】『でぃすぺる』町の怪談に隠された謎とは?事件の真実がヤバすぎた
高齢化の進む町に隠された謎がやばすぎる! 隠された謎を解くのは3人の少年探偵団! 迫りくる魔の手から逃げ切り、真犯人を見つけれるのか!? 今回は、今村昌弘『でぃすぺる』の感想です。 一部ネタバレありなのでご注意を。 あらすじ 今村昌弘『でぃすぺ... -
小説
『ハンチバック』障害者と性について取り上げた意欲作 日本人が向き合うべき社会の課題とは
市川沙央『ハンチバック』の感想です。 本作は少し特徴的で、作者自身がある症状を患っており、自身の人生を題材に書き上げられたのが本作『ハンチバック』です。 日本社会に違和感を感じている人にオススメの一冊です。 この作品を読み、あなたは何を考え... -
小説
【感想・ネタバレ】『傲慢と善良』人は誰しも傲慢であり、善良であろうとする。あなたの中の傲慢と善良は?
辻村深月『傲慢と善良』の紹介です。 2024年9月27日に藤ヶ谷太輔さんと奈緒さんのW主演で映画が公開されることも決定した本作ですが、その内容は胸が締め付けられるようなものになっています。 どこかで僕らも感じたことのあるような、男女の関係における... -
小説
『何者』就活を通して描かれる、何者かになりたいのに何者にもなれない若者たちの苦悩を描いた傑作
朝井リョウ『何者』の感想です。 著者は、『桐島、部活やめるってよ』『正欲』などを代表作に持つ朝井リョウ先生です。 本作は2016年に、佐藤健、有村架純、菅田将暉、二階堂ふみ、岡田将生、山田孝之らによって映画化もされた作品です。 就活という舞台を...