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【要約・感想】『物語思考』やっぱり大事なのは環境を整えること。キャラクターで人生は変わる

けんすう『物語思考』の要約と感想です。

自分がやりたいことについて思い悩んでいる人必見です。

本書の考え方は、キャラを設定し、そのキャラに動いてもらうことで、自然と自分の行動を変えていけるというものです。

やりたいことが見つからない人や、本や情報のインプットに留まってしまっている人にピッタリの本です。

内容に触れている部分が多数ですので、本記事の要約を読んでみたい方のみ下にお進みください。

目次

本書のターゲット

  • やりたいことの見つけ方がわからない人
  • 行動しろと言われてもできない人

要約

人間の不安の種は3種類

著者は、人間には3種類の不安の種があり、それらを解消することが重要であると述べています。

本書で考えられている3種類の不安の種とは、下記の3つになります。

  • 人の目が気になる系
  • 将来が不安系
  • 現状維持したい系

これら不安の種が解消されれば、「やりたいことが見つからない」と悩む人はいなくなるのでは?というのが著者の考えです。

キャラの作り方

著者の主張では、「自分という存在が動いている」わけではなく、「なりたい状態に近づくために、一番効率的なキャラを考える」ほうが簡単であるというもの。

では、具体的なキャラクター設定の方法です。

例えば、健康のために禁酒をしようとする場合、飲まないように行動するのではなく、そもそも飲まないキャラであると思うのです。

自分の行動を変えるのではなく、設定されたキャラクターが取るであろう行動に変わっていくだけなんです。

本書では他にも、矢沢永吉さんのYAZAWAの例などでわかりやすく紹介されており、キャラクターの作り方が非常にわかりやすいです。

キャラに行動させてみる

キャラを作ったあとは、実際にそのキャラクターに行動させてみます。

しかしその前に大事な要件が。

それは、「キャラが作られる」ことと「行動する」は関連しているということです。

設定したキャラがあるからそのキャラっぽい行動をするし、キャラがその行動をするから次第にそのキャラになっていくという関係です。

さて、本題のキャラに行動させてみる方法ですが、下記2つがポイントです。

  • 話し方
  • 行動のシミュレーション

実際に、そのキャラが言いそうなことや行動しそうなことをシミュレーションし、試していくのです。

最初は違和感が強いかもしれませんが、だんだんと慣れていきます。

頭で悩み考えるよりも、キャラの行動を並べてそれを実践していくほうが次第に馴染んで楽しくなってくるんですね。

キャラが最高に活きる環境

実は、キャラを作っただけではその性能を活かしきることはできないのです。

ソシャゲをしている方などはイメージがしやすいでしょうか。

シーズンごとに強武器や強キャラがいて、Tierの入れ替わりが常に激しいと思います。

ゲームのイベントによっても活躍するキャラは変わってくると思います。

それと同じで、自分で設定したキャラクターも、その環境次第ではその良さを活かし切ることができないのです。

では環境とはどういったもののことなのか。

要は、**あなたの「周りにいる人」**のことです。

人間はとても影響を受けやすい生き物です。

周りがあなたをどう扱うかであなたのキャラの生かされ方も変わってきます。

いじられキャラの人は、全くいじられない環境では輝けないと思います。

うまくいじってくれる人がいるからそのキャラが輝き、面白い人物として周囲に映るのです。

あなたのキャラが活きる環境を考えてみると、より一層行動力が増すでしょう。

物語を転がすコツ5選

物語を展開させていくにあたり、コツと言うべきものがいくつか存在します。

それが、下記の5つになります。

  • 不安なことはすべて紙に書き出してみる
  • 尊敬する人にメールで相談するふりをしてみる
  • アイデアを温めない
  • 「判断」と「決断」を区別する
  • リスク管理表を作る

この中で僕が大切にしていきたいと感じたのは、「アイデアを温めない」ということです。

本書では、アイデアにはほとんど価値はなく、正しく実行しなければ意味はないと主張されています。

少ないアイデアを大事にしていると、いつの間にか実行しなくなり、行動量が減ってしまうため、人からのフィードバックを受ける機会が減少してしまいます。

人からの反応がわからないとどのようなニーズがあるのかが掴みづらくなります。

思いつきのアイデアであっても、どんどん公開していくことでニーズを掴みやすくなり、客層の需要が見えてくるという考えは大事にしていきたいですね。

感想

本書では、物語思考=キャラクターが描いていく物語ということが主張されています。

すなわち、自分が何をしたいのかを考えたり探すのではなく、キャラクターを設定し、キャラクターに動いてもらうということ。

あなたにも好きなキャラクターがいるのではないでしょうか?

そのキャラクターはどんな言葉を紡ぎ、どのような行動をとるのでしょうか?

そのキャラクターのことをよく知っている人であれば、このキャラは次にこんなことをしそうだなと思うのではないでしょうか。

例えば、ONE PIECEのキャラクターならどうでしょうか。

ルフィであれば、仲間を傷つけるものは絶対に許さないでしょうから、仲間のために命がけで戦うと思います。

サンジであれば、女性は絶対に傷つけないという信念のもと、命がけで女性を守り、愛を誓うと思います。

このように、キャラクターを設定してしまいさえすれば、あとはそのキャラクターが動くようにしていけば自然と行動できるんです。

これ、めちゃくちゃわかりやすいですよね。

僕も、「やりたいことが見つからない」ということに悩み、いろいろな本を読んできました。

しかし、本を読んで実践してみても、ちっともやりたいことは見つかりませんでした。

それはつまり、自分がやりたいことというのは自分のキャラがやりたいこととは違っているというだけなんです。

まずはキャラクターを作り込むことで、普段の自分であればとらないような行動を取ることができるようになります。

たしかにこの話を聞いて、自分自身も、学生時代に部活の部長などしていたときはそれに沿ったような行動を取っていたように思います。

自分が何をやりたいのかがわからないという方は、行動を起こしてくれそうなキャラクターを考えてみると言動に変化が表れるかもしれません。

この記事を書いた人

読書と勉強のために時間を欲するサラリーマン。
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