嗣人『四ツ山鬼談』の感想・微ネタバレありで紹介します。
作者・嗣人さんの地元である、熊本県が舞台となった本作ですが、少し鳥肌が立つような話から、怖すぎるガチホラーまで入った一冊となっています。
夏といえばホラー。夏といえば怪談。
暑い夏の背筋をゾクリとさせたい方はぜひ本記事を読んでみてください。
『四ツ山鬼談』の特徴
- 小さな田舎町で起きた奇妙な話
- 複数の短編がつながることで一つのストーリーが見えてくる
- 実在する町との関連性は…?
『四ツ山鬼談』の要約
作者の地元・熊本県を舞台とした、怪談短編集。
その町には、雨が降ると煤けた臭いがするという。
そんなとき、近くには鬼が出るという噂があった。
過去に炭鉱で栄えた町で起こる奇妙な出来事の真実とは…
『四ツ山鬼談』の感想
めちゃくちゃ怖い、って感じではなく、よくある地元の怪談話の類ではある。
一つ一つの話はちょっと鳥肌立つなぐらいの怖さ。
しかし、それらの話が集合し、つながっていくと、この町に巣食う鬼とは一体なんなのか?恐怖と興味が止まりませんでした。
この本に収録されている話に共通して多いのは、「黒い煤けた肌をしており、白い2つの球体が浮き出ている」ような見た目をした、「鬼」と呼ばれる存在です。
本作に登場する町は実在しており、特定を防ぐために地名などはわからないように加工してあるとのこと。
一体どこまでが本当で、実在している話なのでしょうか。
一度読むと考察が止まらなくなる面白さがあるので、地方の怪談話や因習が好きな方におすすめです!
『四ツ山鬼談』を読んだ人のレビュー
『四ツ山鬼談』はどんな人におすすめ?
- 地方の怪談話が好きな人
- 鬼の伝承に興味がある人
- 九州地方が地元の人
『四ツ山鬼談』:まとめ
ある土地にある四ツ山を中心とした町にまつわる怪談集です。
話に共通して多いのは、「鬼」と呼ばれる存在が登場することです。
この鬼と呼ばれる存在はなぜこの町に出没するのか。
調べ始めていくと面白い事実がわかるかもしれません。