中村あき『好きです、死んでください』のネタバレ含む感想です。
ここ数年で一気に認知度が高まり、10代に圧倒的な人気を誇る恋愛リアリティショー。
本作の舞台は、孤島で行われた恋愛リアリティショーの撮影中に、殺人事件が発生してしまうというもの。
しかもそれは連続殺人事件となり、次々と犠牲者が出てしまいます。
容疑者が複数いる中で、あなたは真犯人を見破ることができるでしょうか?
『好きです、死んでください』の特徴
- 舞台設定の面白さ: 無人島という閉鎖空間で起こる殺人事件という設定が、読者の興味を引きます。登場人物たちが互いに疑心暗鬼に陥っていく様子がスリリングに描かれています。
- 登場人物の個性: 俳優、小説家、グラビアアイドルなど、様々な背景を持つ登場人物たちが織りなす人間ドラマも見どころです。それぞれの思惑や秘密が絡み合い、物語を複雑にしています。
- どんでん返しの連続: 物語が進むにつれて、新たな事実が明らかになり、読者の予想を裏切る展開が待っています。最後まで犯人が誰なのか分からないハラハラ感が楽しめます。
- 現代社会への風刺: リアリティショーの裏側や、SNSでの誹謗中傷問題など、現代社会が抱える問題を反映した描写も含まれており、考えさせられる部分もあります。
『好きです、死んでください』の要約
無人島を舞台にした恋愛リアリティショー「クローズド・カップル」の撮影中に、人気女優・松浦花火が殺害される事件が発生します。
島は本土と隔絶されており、犯人は限られた出演者とスタッフの中にいるはず。
しかし、事件現場の部屋は密室で、どうやって殺害されたのかは謎に包まれています。
残された人々は互いに疑心暗鬼に陥り、新たな事件が起こる中、真相究明に奔走します。
『好きです、死んでください』の感想
ありそうでなかった、恋愛リアリティショー×クローズド・サークルが舞台の衝撃作です。
無人島で行われる恋愛リアリティーショーの撮影中に人気女優が殺害されてしまうという展開。
そしてそれを皮切りに次々と関係者が殺されていきます。
本編と幕間の物語の関係性はどこか『十角館の殺人』を思い起こさせます。
展開はなんとなくわかりやすい感じがします。
文体も読みやすく、これからミステリを読んでみたい!という方におすすめです。
あと表紙綺麗すぎてジャケ買いしちゃう一冊ですね。
『好きです、死んでください』を読んだ人のレビュー
『好きです、死んでください』はどんな人におすすめ?
- ミステリー好き: 予想外の展開やどんでん返しを楽しみたい人におすすめです。
- 恋愛リアリティショー好き: リアリティショーの裏側や人間ドラマに興味がある人におすすめです。
- 現代社会の問題に関心がある人: SNSでの誹謗中傷問題など、現代社会が抱える問題について考えさせられる作品を読みたい人におすすめです。
『好きです、死んでください』:まとめ
『好きです、死んでください』は、ハラハラドキドキの展開と、現代社会への風刺が織り交ぜられた、読み応えのあるミステリー小説です。
ミステリー好きだけでなく、幅広い層の人におすすめできる作品です。


