あなたはどんでん返しを経験したことはありますか？
綾辻行人『十角館の殺人』は、新本格派のミステリ作品として日本一有名な作品です。
2024年3月22日からHuluにて、奥智哉さん主演などで映像作品も配信開始されました。出版から30年以上たった今でも人気の衰えることのない名作ミステリです。
本記事では、まだ『十角館の殺人』を読んだことがないあなたに向けて、本作の魅力を語り尽くしていきたいと思います。
こんな人にオススメ！
- どんでん返しを味わいたい人
- 孤島のミステリが好きな人
- 建物の仕掛けが好きな人
あらすじ
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の７人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける！
１９８７年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。
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ポイント① 舞台は絶海の孤島
ミステリ作品ではお決まりの絶海の孤島が舞台です。
ミステリ研究会の部員たちはサークル旅行で中村青司が建てた十角館がある角島にやってきます。
この島では過去にある事件が起こっており、その際に十角館とともに建っていた青屋敷は焼失しています。
未だ犯人の見つかっていないこの事件が起きた舞台で新たな事件が起ころうとしています。
せのくんミステリといえばのクローズド・サークルです
ポイント② 登場人物はミステリ研究会の部員
サークル旅行にやってきた部員たちは、いわば会の幹部とも言えるような面々ばかり。そのため、彼らは著名な作家たちの名前を借りて、ニックネームで呼ばれています。
エラリイ、アガサ、ポウ、オルツィ、カー、ヴァン、ルルウなど、誰もが聞いたことのあるミステリ作家の名前で呼ばれています。
そんなすごすぎる名前をつけられるだけあって、彼らのミステリへの情熱や知識は半端ではありません。
誰もが探偵に慣れるほどのミステリ好きの彼らに事件を解くことはできるのでしょうか。
せのくん僕もミステリ研究会入ってみたかったです
ポイント③ 登場人物には全員アリバイが
突然、十角館にて事件は起こってしまいます。
しかし事件が起こった当時は全員にアリバイが存在しているように思われています。
ミステリ研究会の仲間しかいないこの島で何が起きているのか？
過去の事件の犯人が身を潜めているという噂はいかに・・・？
研究会のメンバーがこのアリバイを打ち破り、見事犯行を止めることができるのかにも注目です。
せのくん全員アリバイありで不可能犯罪なんでしょうか・・・？
ポイント④ あの一文ですべてがひっくり返る
そのままの意味です。
「あの一文」ですべてがひっくり返ります。
読者すべてに衝撃を与えるであろう一文です。
その一文を読んでもしばらくは理解が追いつかないかもしれません。
しかたありません。あなたの頭が悪いわけではありません。
綾辻行人さんのトリックが凄まじすぎたのです。
せのくん「あの一文」ですべてがひっくり返ります
ポイント⑤ 映像化不可能・・・？
ポイント④で挙げたとおり、あの一文が本作の鍵となります。
しかし、それゆえに映像化は不可能と言われてきました。
そんな読者たちの常識を打ち破って、漫画版『十角館の殺人』は連載されました。
僕たち読者は思いました。「手法としては面白かったし、改変も文句なかった素晴らしい作品である」と。
けれどこのようにも思いました。「マンガだからまだ実現できたことであり、映像にするのは不可能」と。
誰もがこの作品の映像化は不可能であると考えているのです。
それほどまでにトリックは洗練されているとも言えるでしょう。
しかし、2024年3月22日（金）に時代がひっくり返ります。
Huluにて十角館の殺人が映像配信されるのです。
すでにいくつかのキャストは発表されています。
2024年2月29日現在では、主要キャストは発表されていません。
映像化不可能と言われた作品をどのように実現させるのか？
Huluの配信作品を観る前に小説の方をチェックしておくとより楽しめると思います。
せのくんどうやって映像化するんでしょうか・・・？
読む順番は？
ご紹介したように、『十角館の殺人』は様々なメディアで展開される作品になりました。
最初はビジュアル化不可能と言われていましたが、漫画版『十角館の殺人』が連載され、大きな反響を呼びました。
その後、さすがに映像化だけは不可能と言われてきましたが、とうとう2024年3月に映像化作品が配信されます。
そんな十角館の殺人ですが、どのように楽しめば最も作品を味わい尽くすことができるのでしょうか？
僕のオススメとしては、以下の流れです。
なぜこの流れが良いのか？
それは、小説版はそもそもビジュアル化が不可能と言われていたから。
不可能と言われた作品をまず楽しみ、その後に不可能と言われたビジュアル化を楽しむことをおすすめします。
その後は、さらに実現は困難を極めると思われた映像化です。
いわばラスボスです。
これができれば十角館の殺人にもはや敵はいません。
ですので、十角館の殺人という作品をフルで楽しみたい方は、小説版→漫画版→映像版の順番で頼んしでみてください。
せのくんやはり個人的には小説版の「あの一文」は衝撃すぎました
まとめ
いかがでしたか？
十角館の殺人は出版から30年を超えて愛されている作品になります。
これだけ長い間愛されている作品はかなり珍しいのではないでしょうか？
今回語り尽くせなかった魅力もまだまだある作品です。
新本格派と呼ばれるミステリの風潮を作り上げた作品と言っても過言はないものです。
ミステリ好きだけどまだ読んだことがないという方、最近ミステリにハマりだして王道なものを読んでみたいという方にぜひオススメです。
