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【祝映画化】『四月になれば彼女は』失って気づくもの、気づいたときには手遅れのもの。この物語はあなたの心を揺さぶります。

今回は、川村元気『四月になれば彼女は』を紹介します。

本書は、一言で表すと「この世は失ってから気づくものがほとんど」ということです。

精神科医の藤代に大学時代の恋人から手紙が届きます。しかしその時の藤代は…。

僕たちは誰しも、失ってから気づくもの、気づいたときには手遅れとなってしまっているものに振り回されています。

忘れられない過去がある方、過去の大恋愛を引きずっている方は本書を読むことで気持ちの整理がつくかもしれません。

また、今までにそういった経験のない方は、そのような気持ちを経験することができるかもしれません。

あなたの心を揺さぶるような恋愛を求めている方にピッタリの作品です。

目次

あらすじ

精神科医の藤代にある日一通の手紙が届く。それは、大学時代の恋人・春から差し出されたものだった。

藤代はあの懐かしき日々に思いを馳せる。

始めての恋、春と過ごす日々、春との突然の別れ。

そんな藤代の様子に不安を感じる、藤代の婚約者の弥生。

ある日、婚約者の弥生は突如失踪してしまう。

混乱する藤代。自分の置かれている状況に、不安がだんだんと苛立ちへと変わっていく。

自分の思いと二人で過ごした日々を思い返す藤代。

そして藤代が出した「答え」とは…

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登場人物

藤代俊

都内の大学病院に務める精神科医。ある日、大学時代の恋人・春から手紙が届き、彼女との日々に思いを馳せる。そんな中、婚約者である坂本弥生が突如失踪し、行方を探すがその本心は…

映画では佐藤健さんが役を演じている。

坂本弥生

獣医。藤代の婚約者。婚約中の藤代の前から突如行方を消す。失踪前に彼女が残した言葉は、「愛を終わらせない方法、それは何でしょう」。この問いかけに藤代は…

映画では長澤まさみさんが演じられている。

伊予田春

写真を撮りながら世界を旅している。藤代の大学時代の彼女。大学時代、突如として藤代との関係は終わり、それ以来会うことも、連絡を取ることもなかった。しかしある日、ウユニ塩湖から藤代に手紙を送る。

映画では森七菜さんが演じられている。

坂本純

弥生の妹。藤代に夫のことなど相談している。弥生の独特の恋愛観には思うところがあるようで…

映画では可愛優実さんが演じている。

読み応えポイント

大学時代の恋人から突然の手紙

ある日藤代のもとに、大学時代の恋人である春から手紙が届きます。

それはウユニ塩湖から送られてきたもの。

彼女は世界を旅しながら写真を撮ってしました。

手紙を読み、大学時代の記憶に思いを馳せる藤代ですが、その根底にあるものとは…

揺さぶられる藤代の心。

藤代の様子に何かを感じ取る弥生。

過去からの手紙が二人の心を揺さぶり始める。

突如失踪した婚約者

藤代の婚約者である弥生は、ある日突如として失踪します。

藤代からすると、あまりにも突然の出来事すぎて何がなんだかわからない状況。

しかし、弥生の妹である純から見ると、弥生の恋愛観的に思うところがある様子。

失踪前に弥生が残した、「愛を終わらせない方法、それは何でしょう」。

この問いかけに藤代は答えを出すことができるのか。

そして、弥生は何を思い、どこへ向かったのか。

失ってきた藤代の答え

藤代は過去失い続けてきました。それは彼女であったり、友人であったり。

そんな彼が再び瀬戸際に立たされています。

今回は、婚約者である弥生の失踪。

なぜ彼女が突如として失踪したのか、藤代にはわかりません。

もしかしたら、彼はそれを知ろうともしていないのかもしれません。

過去失って気付いたその存在の尊さ。

今でもその存在を引きずり続けているのでしょうか。

彼は弥生と向き合うことができるのか。

感想

藤代の気持ちもわかるし、弥生の気持ちもわかる。

恋愛ってめんどくせえ!って思う反面、恋愛に浸っていたい自分もどこかにいます。

藤代は弥生のことを蔑ろにしているわけではないし、かといって本当の本当に向き合っているようにも見えない。

どこかにあるのは、やはり昔の恋人・春のことなのか。

よく言われる男性の特徴というやつでしょうか。

男性は、フォルダごとに思い出を保存し、事あるごとにそれを思い出し、それに浸っているというもの。

一方女性は、上書き保存のような形で、過去の恋愛を大事にしておくことは少ないとかなんとか…

当然必ずしもそういった人ばかりではないと思いますが、藤代はこのようなケースに当てはまりそうです。

昔の恋人から手紙が届き、ふと過去のことを思い出す。その様子に婚約者である弥生はヤキモキするという…

きっと、藤代のはっきりとしない態度にも弥生は気になっていたのだと思います。

僕が弥生の立場でもそう思う気がします。

昔の恋人を思い出している人との結婚に踏み切れるわけもないですからね。

そんな藤代が、失って気付いたもの、気づいたときには手遅れとなっていたものを経験し、どのような答えを出すのかが非常に気になる作品です。

自分の過去に気持ちの整理をつけれていない人、現状の恋愛の不安を抱えている人はぜひ読んでみてください。

あなたのこころのモヤモヤがきっと晴れると思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

著者の川村元気さんは、『映画ドラえもん』シリーズでも脚本を務められている方です。川村元気さんのストーリーは、心理描写が非常に繊細で、キャラクターの心情が自然と僕らに伝わってきます。

本作でも同様に、藤代と弥生、そして春の心理描写が丁寧に描かれています。

涙なくして読むことのできないこのストーリーをぜひお楽しみください!

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Audibleでも本書を楽しんでみてください。

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この記事を書いた人

読書と勉強のために時間を欲するサラリーマン。
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