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【感想】『ナベちゃんのヨメ』ナベちゃんのヨメがヤバい・・・マジで友達失う

昔からの友達のヨメがヤバイ奴だったらあなたはどうしますか?

おせっかいで不躾ですが、僕はきっと止めると思う。

でも本当にそんなことをしてもいいのでしょうか?

辻村深月『ナベちゃんのヨメ』ではそんなことを深く考えることができました。

37ページしかない短編ですが、学ぶことは多いと思います。

婚約者と友人、あなたはどちらを大切にしますか?

目次

あらすじ

ナベちゃんこと渡辺佳哉が結婚するというメールが、学生時代のコーラス部メンバーに送られてきます。

メンバーたちは皆驚きます。

「あのナベちゃんが結婚!?」

ナベちゃんは、コーラス部の中でも男子よりも女子と仲が良かったのですが、その中の誰とも付き合ったことはありません。

女子部員の家に泊まることも多々あったようですが、そのような仲に発展したことはありません。

皆ナベちゃんのことを男だと思って接していなかったのです。

そんなナベちゃんのヨメはヤバイ奴であるという噂がすでに広まりつつあります。

それは、送られてきたメールに書いてある内容から察知したようで・・・

著:辻村 深月
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感想

たしかにナベちゃんのヨメはヤバい人かもしれない。

必要以上にナベちゃんを束縛し、女友達どころか男友達とも自由に連絡を取らせないようにしている。

それどころか、自分たちの結婚式でちょっとした余興をやってほしいと言い出します。

余興の依頼自体はさほど珍しいことでもないとは思いますが、その内容には驚きどころか人間性を疑う部分まであります。

それは、新郎新婦がどんな人間であるかということを歌にして、歌ってほしいというもの。

しかも、披露宴には新婦側の友人として出席してほしいとのお願いまで。

さすがにこんなことを初対面の人に言われたら一歩引いてしまいますよね。

余興を断ると披露宴の出席自体をキャンセルされるという始末。

世の中には恐ろしい人もいるものです。

ここまでガチガチに束縛された状態でもナベちゃんは幸せなんでしょうか?

求め・求められる関係というのは人間関係、とりわけ恋愛においては非常に重要なのかなと思います。

ナベちゃんは学生時代誰にも求められることがなかった。

けど今は求めてくれる人がいる。

こんなに幸せなことって他にはないのかもしれません。

しかし本作を読んで思うことは、自分が結婚するときにはその振る舞いには気をつけようということでした。

大切なのは自分が愛する人を守ることだとは思いますが、古くからの友人をないがしろにはしたくないものです。

あなたも恋愛には振り回されないようお気をつけください。

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この記事を書いた人

読書と勉強のために時間を欲するサラリーマン。
年間読書量は100冊ほど。読んだ本の中からオススメを紹介しています。
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