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絶世の美女の手口がヤバい。悪女過ぎて逆に好きになるわ『嗤う淑女』

中山七里『嗤う淑女』は、稀代の悪女・蒲生美智留を中心に描かれる連作ミステリー小説です。

本記事では、本作の面白すぎるエピソードをかいつまみ、若干のネタバレを含みながら感想を書いています。

美貌と知性を兼ね備えた美智留は、他人を巧みに操り、自身の欲望を満たすために利用することを厭わない恐ろしい人物です。

最後のどんでん返しが秀逸で、ファンも多い人気作となっています。

また、2024年7月より、内田理央さん主演で実写ドラマが放送予定です。

ドラマ前に予習しておくのをおすすめする作品です!

目次

『嗤う淑女』の特徴

  • 悪女の魅力: 主人公である蒲生美智留は、その美貌と知性で周囲の人々を翻弄する悪女でありながら、読者を惹きつける魅力を持っています。彼女がなぜ悪女になったのか、その背景にあるものも少しずつ明らかになっていきます。
  • 連作ミステリー: 各章はそれぞれ異なる人物の視点で描かれ、一見独立した物語のように見えますが、実は蒲生美智留という共通の人物が深く関わっています。それぞれの物語が繋がっていく構成は、読者の推理心をくすぐります。
  • 人間の闇: 作品は、人間の欲望、嫉妬、復讐心など、心の奥底に潜む闇を鋭く描写しています。登場人物たちはそれぞれの事情を抱え、美智留に翻弄されながらも、懸命に生きています。
  • 伏線の巧みさ: 物語全体に散りばめられた伏線が、終盤で回収される爽快感は、ミステリー好きにはたまらないでしょう。

『嗤う淑女』の要約

物語は、中学時代にいじめと難病に苦しんでいた野々宮恭子が、従姉妹の蒲生美智留に救われるところから始まります。

美智留は、恭子をいじめていたクラスメイトを巧みに操り、復讐を果たします。

その後も美智留は、様々な人々の欲望を利用し、自身の目的を達成していきます。

『嗤う淑女』の感想

その女は悪女過ぎた。

最後のどんでん返しで度肝を抜かれました。

本作の主人公は蒲生美智留という、歩けば誰もが振り返るような絶世の美女。

犯罪とは無縁そうな彼女ですが、とんでもないことをやらかしまくります。

しかもその手口は鮮やかすぎて見事しか言いようがないほどです。

特徴としては、美智留に騙された被害者たちの多くは、美智留に騙されたと思っていないことが挙げられます。

騙されたことに気づき、自ら命を絶ってしまう者がいる一方、美智留を崇拝し続けている人たちがいることが恐ろしい。

この女は何を思って人を騙すのか?そのお金の使い道は?

謎に身を包んだ彼女の正体がわかるときが来るのでしょうか。

2024年7月より実写ドラマも放送されます。

蒲生美智留役は内田理央さんで、まさに美智留役にぴったりではないでしょうか。

ドラマ版ではどのような展開になるのかも気になるところです。

また、続編である『ふたたび嗤う淑女』においても、野々宮恭子というとんでもない悪女が登場しますので、こちらも要チェックです。

『嗤う淑女』を読んだ人のレビュー

『嗤う淑女』はどんな人におすすめ?

  • 悪女ものが好きな人: 悪女でありながら魅力的な蒲生美智留のキャラクターは、悪女ものが好きな読者を魅了するでしょう。
  • ミステリー好き: 伏線が散りばめられた物語は、ミステリー好きの推理心を刺激します。
  • 人間の心理に興味がある人: 登場人物たちの複雑な心理描写は、人間の本質について考えさせられます。
  • どんでん返しを楽しみたい人: 予想外の展開が待ち受ける物語は、最後まで飽きさせません。

『嗤う淑女』:まとめ

ただし、残酷な描写や性的な表現も含まれるため、苦手な方は注意が必要です。

『嗤う淑女』は、悪女の魅力とミステリーの面白さを兼ね備えた、中毒性の高い作品です。ぜひ一度手に取ってみてください。

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この記事を書いた人

読書と勉強のために時間を欲するサラリーマン。
年間読書量は100冊ほど。読んだ本の中からオススメを紹介しています。
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